ChatGPT・Claude・GeminiをはじめとしたクラウドAIは便利ですが、入力データがサーバーに送られることが気になる場面があります。業務資料・個人情報・ソースコードを扱う際は特に。
そこで注目されているのが「ローカルLLM」——自分のPC上でAIモデルを動かす仕組みです。
インターネット接続不要・データ漏洩なし・API課金なし。 このBTO PCは、そのローカルLLMをフルに活用するために設計した構成です。
なぜ専用PCが必要なのか
ローカルLLMの推論性能は、主に以下で決まります。
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| GPU VRAM容量 | 動かせるモデルのサイズ上限 |
| GPU メモリ帯域幅 | トークン生成速度(文字の出力速度) |
| CPU コア数 | 前処理・バッチ処理の並列効率 |
| システムメモリ | CPU推論時のモデル展開サイズ |
一般的なゲーミングPCのGPU(VRAM 8〜16GB)では、70Bクラスのモデルは量子化が必須になり、精度が落ちます。
この構成ではAI推論専用GPUの大容量VRAMと高メモリ帯域幅により、量子化なし・もしくは高精度の量子化でモデルを動かせます。
構成思想と選定理由
GPU:ASUS Radeon AI PRO R9700
この構成の核心です。Radeon AI PRO R9700はゲーミングGPUとは異なり、AI推論ワークロードに最適化された設計を持ちます。
- 大容量VRAMにより70Bクラスのモデルをメモリに丸ごと展開可能
- ROCm(AMD’s Open Compute Platform)対応 → ollama・vLLM・PyTorchで活用可能
- LM Studio・Automatic1111(画像生成)でも使用可能
⚠️ 納期についての重要なご案内
Radeon AI PRO R9700は受発注品です。一般流通品ではないため、通常より納期にお時間をいただいています。お急ぎの方は事前にご相談ください。
CPU:AMD Ryzen 9 9950X
Zen 5アーキテクチャの16コア32スレッド。LLMの推論はGPUがメインですが、前処理・プロンプトのエンコード・バッチ並列化にCPUが関わります。
コア数が多いほど複数の推論リクエストを並列で捌けるため、API的に使う用途(vLLMサーバー立て)では特に恩恵があります。
また、CPUオフロード(VRAMに乗り切らない層をCPUのRAMに展開する)を活用する場合も、高速なCPUとDDR5の大容量メモリが効いてきます。
CPUクーラー:Corsair NAUTILUS 360 RS(360mm水冷)
長時間の推論処理・ファインチューニング・バッチ処理でCPUは継続的に高負荷になります。360mm一体型水冷を採用したのは、長時間稼働でも安定した冷却を維持するためです。
空冷では長時間の高負荷時にサーマルスロットリング(温度による性能低下)が起きやすく、処理速度が落ちます。
メモリ:DDR5 64GB(32GB×2)
64GBのシステムメモリは2つの役割を担います。
- GPUオフロード対応 — VRAMに乗り切らないレイヤーをRAMに展開する際のバッファ
- 大規模バッチ処理 — 複数のリクエストを同時に処理する場合のワーキングメモリ
ローカルLLM専用機として長く使うなら、64GBは現実的な最低ラインと考えています。
マザーボード:ASRock B850 Challenger WiFi
ATXフォームファクターで拡張性が高く、B850チップセットによるAM5プラットフォームの最新機能を利用可能。Wi-Fi 6E対応で有線LAN環境がない場所でも安定した通信ができます。
将来的なCPUアップグレードにもAM5ソケットで対応可能です。
電源:Seasonic FOCUS GX-850 ATX 3 (2024)(850W / 80PLUS GOLD)
Seasonic製の高品質電源。AI推論中はGPUとCPUが同時に高負荷になるため、安定した出力と高い変換効率が重要です。850Wで現構成の消費電力に余裕を持って対応します。
ATX 3.0規格対応で、最新GPUへの将来的な換装にも対応できます。
ケース:ANTEC ANTEC FLUX
フルタワーケースで内部スペースに余裕があり、360mm水冷ラジエーター・ATXマザーボード・大型GPUを無理なく収めています。エアフローも確保しやすく、継続高負荷での熱対策に適しています。
詳細スペック
| パーツ | 型番 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X(Zen 5 / 16コア32スレッド) |
| CPUクーラー | Corsair NAUTILUS 360 RS CW-9060089-WW(360mm水冷) |
| マザーボード | ASRock B850 Challenger WiFi(B850 / AM5 / ATX / Wi-Fi 6E) |
| メモリ | DDR5 64GB(32GB×2) |
| GPU | ASUS Radeon AI PRO R9700(AI推論専用 / ROCm対応) |
| SSD | 1TB NVMe PCIe Gen4 |
| 電源 | Seasonic FOCUS GX-850 ATX 3 (2024)(850W / 80PLUS GOLD) |
| ケース | ANTEC ANTEC FLUX(フルタワー) |
| OS | Windows 11 Home |
価格と含まれるもの
¥630,000(税込・目安)
パーツ代・工賃・初期設定込みの目安価格です。パーツ相場は日々変動するため、ご注文確定時に正式なお見積もりをお送りします。
- 組み立て・配線整理・ケーブルマネジメント
- 動作確認(POST・OS起動・負荷テスト)
- Windows 11 Home 初期設定
- 全国発送対応
カスタマイズについて
SSD容量・メモリ容量など、用途に合わせてカスタマイズが可能です。
| カスタム例 | 内容 |
|---|---|
| SSD増量 | 2TB・4TBへ変更(モデルファイルが大きい場合に推奨) |
| メモリ増量 | 128GBへ変更(CPU推論・オフロード強化) |
| NAS・RAID構成 | 大量モデルの保存用ストレージ追加 |
モデルファイルは1つあたり数GB〜数十GBになるため、SSD増量は特におすすめです。
お気軽にお問い合わせください。
こんな方におすすめ
- 業務データ・個人情報をクラウドAIに送りたくない
- API課金なしで大規模モデルを自由に使いたい
- プログラミング支援・文書要約・データ分析をローカルで完結させたい
- 画像生成AIとLLMを組み合わせたローカルAI環境を構築したい
- セキュリティ重視のため、オフライン環境でAIを動かす必要がある
納期・受注について
⚠️ ASUS Radeon AI PRO R9700は受発注品です。
一般流通品ではないため、通常の組み込みPCより納期が長くなります。
- GPUの入荷状況により変動する場合があります
- お急ぎの方は事前にご相談いただくと、最新の在庫・納期状況をご案内できます
Radeon AI PRO R9700 / Ryzen 9 9950X 搭載のローカルLLM専用BTO PC。受注生産・カスタマイズ対応。詳細スペック・お問い合わせはこちら。
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